2010年4月2日金曜日

KDDIが、携帯電話のSIMロックに関する説明会

KDDIが語る「SIMロック解除」のメリットとデメリット
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100331_358085.html

>KDDIとして「解除の是非」を主張するものではなく、
 といちいち断りを入れないといけないところが官による規制の下で事業を行っている企業の悲しいところだな、と思いますが。(^^;

 もちろん、KDDIは携帯電話の通信事業者であり、その立場からすればSIMロック解除はデメリットばかり多くメリットが少ないという状況であることを差し引いて考えないといけないでしょうが、それでも今回の説明会は、SIMロック解除の現状でのメリット・デメリットを非常に的確に説明できている資料なんじゃないかと思います。少なくともケータイwatchで読む限りは。

 結論としては「事業者にロック解除を強制しても状況はよくならないし、やりたいならメーカーが解除したケータイを出せばいいだけの話では? 」はその通りで、それを止める権利も義務も通信事業者にはないわけですよね。そう考えると総務省の方針はとても的外れです。(←と、この発表を元に大きな声で叫ばれてもKDDI的には困るのかもしれませんが)

 総務省から、まっとうなこれに対する反証がされるとまた面白くなりそうに思うんですが……どうでしょう。許認可や省令、指導で政策を強制はできる強い立場なんだし、あえて同じ土俵には上らないかなぁ。

 ま、それはそれとして、資料中にもあるように、SIMロック解除を強制すればコスト的に高くなる可能性は高いわけですし。ユーザーとしては、選択肢が多いほうがいいわけで
 ・値段は高いがSIMロック解除できるケータイ
しか売ってないよりは
 (1) (今、普通に売られているような)値段は安いがSIMロック解除できないケータイ
 (2) 値段は高いがSIMロック解除できるケータイ
のどちらか選べるほうがいいわけですよね。ケータイ事業者的には(1)のほうが商売しやすいというのだから、それを官が禁止するのはどうかと、私は思います。

 ただ、実際問題として、過去に(2)のタイプの商売をしようとしたnokiaが結局日本撤退してしまったりとかもしてますし、参入しにくい状況はあるのでしょう。ですから、このタイプの商売をしやすくする工夫をするとかは官には期待したい気もします。たとえば、記事中でも言及されてますけど、このタイプのケータイで使いやすいMVNOを育てる、とかですね。

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