2010年3月31日水曜日

SIMロック解除、とりあえずユーザにはメリットないのじゃ?

携帯端末、全社対応型に…総務省が制限解除要請へ
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20100328-OYT1T00055.htm

 携帯電話のSIMロック解除か……うーん、どうなんだろ。
 なんというか、現世代の3Gケータイでは、あんまりユーザにはメリットのない政策が出てきたなぁ、と個人的には思うのですよね。

 理由は、3大携帯事業者のドコモ・KDDI・ソフトバンク間で仕組みが違いすぎるから。auは他の2つとは通信方式が違うし、残り2つは同じW-CDMA規格・同じ周波数をつかってますが、ドコモには「iモード」という一大非公開システムがあるんですよね。なんというか、プロプライエタリの要塞というか。

 たとえば、(SIM解除された)ソフトバンクの普通のケータイを買った状況を想像しましょう。

 auのSIMを差します。
 ……ソフトバンクと同じW-CDMAでのサービスをやってないので、ケータイに「圏外」が表示されて終わりですね。意味ないです。(^^;
 ちなみに3大キャリアではないですが、イーモバイルも周波数が違うから圏外ですよね。

 次。ドコモのSIMを差します。
 同じ方式周波数ですから回線はつながります。
 が、使えるのは通話とSMSだけです。
 だって、ドコモiモードってそれ以外の事業者のMMSなどとは仕組みが違いますから。なので、iモードメールひとつ送受信するにもそれ対応のアプリが携帯電話内に組み込まれている必要があるわけですけど……当然ないですよね、他社ケータイには。
 iモードメールもiモードも、当然付帯サービスも全然使えないドコモ契約って……ほとんどのユーザにとってはメリットないんじゃないかと。(^^;;;


 ……ええ、まぁ、スマートフォンにiモード.netメール対応ソフトを入れて使うことはできるでしょうから、一部のユーザにはそれはメリットかもしれません。
 あとは、ドコモ⇒ドコモ網使用のMVNO、ソフトバンク⇒ソフトバンク網使用のMVNOへの乗り換えくらいはできるか。
 それと海外に行ったときに海外の事業者のSIMがさせる(上と同じでiモードメールの送受信とかはできませんけどね、それでもよければ)

 その程度なんですよねぇ、メリットって。なので、大多数のユーザーにはほぼ意味のない政策なんじゃないかと、これって。そう考えると、私には、今、あえてこれをやる理由がよくわからないのです。

 まぁ、他社報道では次世代ケータイから、買ってから2年たったら希望者にだけUnock! なんて話も出ているようですので、私の考えは的外れかもしれませんが。
 次世代、LTEねぇ…10年後、全キャリアですでにLTEが主流! WAPやMMS設定方法も全て統一されてSIM内のプログラムで全自動! なぁんて状況になっていれば、そのときにはメリットを享受できているかもしれませんが……あー、でも、そのころってiモードってどうなってるんだろう? 便利だし次世代でも残りそうな気はするんですが、そうなるとやっぱり仕組みを公開するわけにはいかないんだろうし、そうするとやっぱり3Gと変わらない状況が待っているのかなぁ…少なくともドコモに関しては。
 いいんですけど。

# え? 日本メーカーの海外進出を促すための政策なの?
#それだったら、メーカーに輸出補助金でも出せばいいだけでは…。

Posted via email from (で)日記@ posterous

0 件のコメント:

コメントを投稿